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外国為替の基本と
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フォレックス・ディーラー物語
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Forex Dealer Stories


ブラック・マンデー
Black Monday   No.7

 関口支店長が自信を持った表情で、うなずいた。

 「分かりました。
 では、篠原くんと田辺くんの方針に従って、アセット(資産)を積み上げる戦略で行きましょう。

 私も同じ意見だ。

 梅田くんも、田辺くんとよく相談して、マーケットの状況をとらえた上でデポ『出して』下さい。
 ご苦労さまでした。これで終わりにしましょう。

 篠原くんは、別の件でまだ話があるので残ってください。」

 関口支店長が付け足しのように俺に声をかけてくれた。


ライン

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 夕方になって、田辺課長が俺に声をかけた。

 「おい、梅田。 今日はなんか予定入ってるか?」

 「いいえ・・・・・。 空いてますけど・・・・・。 飲みに行きますか?」

 「ああ。 俺の友だちと飲みに行くんだけど一緒に来ないか?」

 「はあ・・・・・。 田辺さんのお友だちって、どなたですか?
 僕が行って、お邪魔にならないんですか?」

 「ああ。 同じ仕事をしている奴だから、だいじょうぶだ。
 梅田に紹介しても良いかなと思ってな・・・・・。

 それに、なんだかいい年をした『おっさん』が、二人で飲んでるのも様にならないだろぉ・・・・・。
 間が持たないから、梅田みたいな奴が居てくれた方が話しやすいんだな、これが・・・・・。」

 「はい。 じゃあ、お供します。」

 「いやぁ・・・・・。 『お供する』なんて、そんな言い方は止めておけよ。
 まぁ、9時から5時の日中はある程度しょうがないとしても、アフター・ファイブはもういいじゃないか。
 一緒に飲みたければ飲む。
 飲みたくなければ、何も無理してまで、付き合う必要なんかないよ。」

 「はあ・・・・・。 どーも俺、体育会系で育ってるもんですから・・・・・。
 『幼長の序列』には弱いんですよ。」

 「ハハハ・・・・・。 梅田も古いねぇ・・・・・。
 とにかく、出かけるか。」


ライン

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 5時過ぎに会社を出た。

 夏時間だから、まだまだ日が長い。

 「おい、梅田。 マジソン・アベニューで行こう。 こっちの方が空いてるだろ。」

 「はい。 フィフス・アベニューは歩きにくいですからね。」

 ぶらぶらと歩いて、グランド・セントラル駅の方へ向かった。


 うちのオフィスはミッドタウンのど真ん中にあるので、グランド・セントラル駅へ向かうには、北から南へ向かうことになる。

 マンハッタンを南北に走る街路を「アベニュー(Avenue)」、マンハッタンを東西に横切る道路を「ストリート(Street)」と呼ぶ。

 うちのオフィスから南へ向かうアベニューは、「フィフス・アベニュー(五番街、Fifth Avenue)」と「マジソン・アベニュー(マジソン街、Madison Avenue)」だ。

 どちらもミッドタウンで華やかな街路なのだが、「フィフス・アベニュー」は一段と人通りが多い。

 途中に、ロバート・ケネディの葬儀を行ったことで有名な「セント・パトリック教会 (St. Patrick’s Cathedral)」や、高級百貨店の「サックス・フィフス・アベニュー (Saks Fifth Avenue)」、そして「ロックフェラー・センター (Rockefeller Center)」と観光名所がたくさんあるからだろう。

 「マジソン・アベニュー」には、これといって有名なみどころがない。


ニューヨーク メトロポリタン美術館屋上
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