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 ファースト・ディール
 The First Deal  No.10

 ドルを買ってみたら、眠気が飛んだ。

 相変わらず、青山君は、ブローカーさんからかかってくる電話をピック・アップして、伝えてくるレートを大きな声で復唱している。

 つい居眠りをしてしまったときは、気にもならず、『ああ、青山君がレートを復唱しているなぁ・・・。』としか思わなかった。

 レートはいくらだか聞いていなかった。

 ドルを買ってみると、青山君の復唱するレートが気になる。

 青山君が、またレートを叫んでいる。

 「ニーゴー・ギブーン! ニマル‐サンマル!」


 えっとぉ・・・、
 俺が買ったのは、241円35銭だったのだから・・・、
 「ニーゴー・ギブン」ということは、今241円25銭が売られたということだな。

 ということは、今、ドルは俺が買ったときよりも10銭安くなっているということか・・・。

 それで、「ニマル‐サンマル」ということは・・・、
 241円20銭‐241円30銭ということか・・・。
 241円20銭が『買い(ビッド)』で、241円30銭が『売り(オファー)』ということだな。

 メモ用紙にボールペンで、
 『241.20−30』と書きとめた。

 青山君がひときわ大きい声で、
 「ニマル・ギブーン!」
 と叫んだ。
 ドルが売られているようだ・・・。
ロイター・モニター


 何だか不安になってくる。
 ドルを買って良かったのだろうか・・・。

 青山君の声に集中してしまう。

 「ニマル・ギブン
 ニマルデアッテナオカイ!」

 んん・・・、何て言ったんだろう?
 そう思って、聞き返した。

 「今、『ニマルデアッテ』のあと、何て言ったの?」

 「ああ、『ニマルデアッテ、ナオカイ』って言ったんです。
 『ニマル』が『出合って』、『なお買い』が出てきたってことです。」

 「・・・・・・。」

 「『ニマル』はギブンしましたけど、『ニマル』は買いが強いみたいですよ。
 良かったですねぇ。」

 「そっかぁ・・・。」

 「『ニマル出合って、なお買い』を英語で言うと、『ニマル・ギブン! ニマル・スティル・ビッド!( “20 Given! 20 Still Bid!” )』って言うみたいです。
 『スティル・ビッド』っていうのは、大きな声でみんなに聞こえるように言い難いですから、日本語で『出合って、なお買い』って復唱しています。
 まあ、『ニマル』とか、『サンマル』とか、レートが日本語ですけどね。
 言い易いように、間違って伝わらないように、言い方が決まってるんですよ。」

 「大丈夫かい?
 そんなに話していて・・・。」

 「ええ、マーケットは落ち着いてきてますよ。
 さっき、『ニマル』がギブンしたときは、緊張感があったんですけど、『ニマル』に買いが出てきたら、それ以上、売ってこないみたいですし・・・。」

 そう話をしていたら、一番左上の『TFS』のボタンが光った。
 青山君が、すぐにそのボタンを押して、
 「サンマル・テイクン!」
 と叫んだ。

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